大阪府の特産品・お土産

もみじのてんぷら(箕面市)

阪急電鉄箕面駅から箕面温泉に向かう路地には、色づいたモミジの葉に甘い衣をつけて揚げた「もみじのてんぷら」という菓子がおみやげとして売られ、昔から親しまれている。

試食用に店頭で揚げている店も多い。袋入り70gで300円、90gで400円。箱入りの大きなものもある。

使用される葉はイロハモミジではなく、食用に栽培された特殊なもみじの葉を1年以上塩漬けにして灰汁抜きをしたものである。

ちなみに、おみやげには他に「モンちゃんせんべい」というニホンザルにあやかったせんべいもある。

岩おこし

江戸時代中期において、庶民には米は高価だったことから、一般の「粟おこし」は「粟」や「ハトムギ」から作られてた。

当時の大阪は商業地として発展し、米相場が開かれ、米・飴・砂糖の入手しやすかった状況があり、大阪人の食に対する創意工夫から、食材として米が注目され、粟の代わりに米を細かく砕いて作った米の粟おこしを開発したところ、評判を得たのが始まりとされている。

豊臣秀吉の大阪城築城により大阪は繁栄し「身を起こし、家を起こし、国を起こす」縁起の良い食べ物として人気を博していた。

名前については、江戸時代に大阪の町で運河工事の際に大きな岩がたくさん出てきたことから「大阪の掘り起こし、岩起こし」 という大阪人の駄洒落に由来し、その固さにちなんで「岩おこし」の名が付けられた。

けし餅

けしの実は、室町時代インドよりもたらされたと言われ、江戸時代初期より、大阪、堺、和歌山周辺で盛んに栽培されるようになった。このけしの実を、小豆のこしあんを餅皮で包んだものにまぶし出来上がったものが「けし餅」である。

水羊羹(能勢町)

大阪府最北端の町、能勢には、冬場に水羊羹を食べる習慣が残っており、能勢では水羊羹のことを、「丁稚(でっち)ようかん」と呼んでいる。

羊羹は毎年11月から3月までの冬季限定で作られる。一般的な羊羹と同様、砂糖と餡を寒天、又は葛で固めるのが典型的な製法で、水分を多くし、柔らかく作る。

餡は小倉餡を用いることが多いが、白餡の水羊羹などもある。また、餡を使わずに黒砂糖を使う製法もある。

水で戻した後でちぎって細かくした寒天を、水(寒天一本あたり500~600cc)とともに鍋に入れて、沸騰させる。寒天が湯の中で溶解した後に、砂糖と餡(少量の水で溶かした葛粉を入れる場合もある)を入れて、再び沸騰させる。これを冷ましたものを漉して、容器に流し込んだ後に冷やすと、水羊羹になる。

元祖たこむす(柿千)

天むすならぬたこむす。漢字で書くと「多幸結」だとか。
関西だしをたっぷり含ませたたこ焼きをまるごと、伊賀米に包み高級のりで巻いた一品。
ベースはしょうゆ味だが、お好みで付属のマヨネーズをつけて。

とん蝶(和菓子処 絹笠)

和菓子屋さんのおこわ。もち米に大豆と塩昆布を合わせ、カリカリ小梅が2個入った大きめの三角のおこわ。
もちもちした食感と素朴な味わいのどこか懐かしいおいしさ。

みたらし小餅(千鳥屋)

柔らかい餅の中に甘辛いみたらしが包まれている、みたらし団子とは逆の発想。
手を汚さずみたらし団子が食べることが出来る。

国内産の上質なお米を使用したお餅で、ふんわりとしたお餅の食感に、とろりとお口のなかに広がるみたらしだれの味わいがマッチした、愛らしい一口タイプの小餅。

豚まん(蓬莱)

大阪では肉まん・中華まんと言わずに「豚まん」と呼ぶ。
それは、大阪は牛肉文化のため、単に「肉」と言うと「牛肉」を指すため。

蓬莱は言わずと知れた名物店で、なんと1日の平均販売個数は14万個!

冷凍の豚まんは扱っておらず、各店で手包みによる作りたてのものを販売している。 (駅にある店舗などでは、数時間の持ち運びが可能なチルド品も販売している)
一度は食べて欲しい大阪名物だ。

堂島ロール(モンシュシュ)

今や押しも押されぬ大阪みやげの定番商品となったのがモンシュシュの堂島ロール。

たっぷりと詰まった生クリームが大評判で、いつ行っても大行列である。クリーム部分ばかりが評価されているが、じつは生地だけでもかなりの美味しさ。是非、食べて欲しい一押しの大阪土産。

北極のアイスキャンデー(なんば戎橋筋 北極)

昭和20年(1945)創業の手作りアイスキャンデーのお店。ミルク、アズキ、ココア、パイン、抹茶、イチゴ、オレンジ、さつまいも、キンカンの全9種類があり、昔懐かしい味が楽しめる。昭和レトロな味をぜひお土産に。

バウムブリュレ(マダムブリュレ)

大阪北摂にあるマダムシンコのバウムブリュレ(マダムブリュレ)。

バウムクーヘンにメープルシロップを染み込ませ表面をキャラメリゼにしてある。こげ具合が香ばしく、カリカリと食感もよく、美味しい。
表面はカリッと、そして生地はふわっと!バウムクーヘンの層も薄く丁寧に焼き上げられている。

レンジで20秒ほど温めると、さらにでき立てのほかほか、ふわふわになって美味しいとのこと。
温めるとキャラメリゼの部分が溶け出して生地によりしみこんで、美味。
キャラメリゼの強い甘みとこがした苦味がミックスされてなんともいえず美味しい一品である。

樹々(GOKAN)

大阪北浜にあるパティスリーGOKANのバレンタイン限定の生チョコレート。

樹の枝のように棒状になったチョコレート。フランス産とベルギー産の2種類のチョコが使用されていて、外側はパリッとした食感で中にはフワッとエアーなくちどけ良いチョコが入っている。

外側のパリッとしたチョコレートがいいアクセントになっている。

大黒柱(ヒロコーヒー)

「大黒柱」を作った藤田シェフは、アメリカで開かれる製菓の国際コンクールチョコレート細工部門、日本予選で第一位(チャンピオン)を獲得したチョコレートの達人。

ベネズエラ産クリオロ種のショコラを使用した贅沢な一品で、3層になったチョコレートケーキである。

周りにはビターなチョコレートがコーティングされ、中のスポンジはまるでチョコレート。しっとりしていて、濃厚、とろけるような口どけ。外はパリっと中はしっとり、食感も楽しめる。

超濃厚なのに甘すぎず、不思議とすっきりした甘さ。少しビターチョコが効いていて大人の味。